住居のメンテナンスとして重要なのが、外壁の塗り替えです。
外壁は外部からの雨や日光、風の侵入を防ぐために欠かせない家の部分であり、見た目にも大きく関わるからです。
外壁は過酷な状況にいつも置かれています。
日光の紫外線は資材をボロボロにしてしまいますし、雨によって腐食が進んでしまうこともあります。
そこで、外壁が劣化していないかを確かめて、もし経年劣化が進んでいるようであれば、塗り替えをしなければなりません。
一般の方にとって難しいのは、果たして今の状態で塗り替えが必要なのか、まだ放置しておいて大丈夫なのかという見極めです。
その点で役に立つのが、外壁診断士というエキスパートです。
外壁診断士とはどんな資格なのか、診断してもらうことのメリットは何かといった点を取り上げていきます。
外壁診断士とは?
外壁診断士とは、「全国住宅外壁診断士協会」という一般社団法人が提供している民間資格です。
この名称からも分かるように、一般住宅における外壁の性能をチェックし、問題が生じていないかを確認するスキルを証明するための資格です。
外壁診断士になるには、木造住宅の外壁に求められる防火性能や構造的な強度、耐久性能、快適さをもたらす性能、経済的な効果、防水性能などを理解していることが必要です。
その上で、外壁施工のための設計や現場における工事、管理とメンテナンスについての専門知識を有していることが求められます。
外壁診断士は、外壁に関するあらゆる作業をより効率的かつ性能を確実に発揮できる仕方をアドバイスします。
また、外壁の現状を診断し、劣化状況を見極めて、安全評価を行える能力を持っていることを証明する資格でもあります。
こうした知識や診断を基に、新築やリフォーム、メンテナンスを行うために、専門家としての公正なアドバイスを行います。
外壁診断士になるためには、協会が行う検定試験にパスしなければなりません。
受験資格を満たすためには、塗装業や左官業などの住宅関連の業務の実務経験を5年以上持っている必要があります。
建築士や建築施工管理技士の資格を持っている人でしたら、自動的に受験資格を得られます。
試験はWeb形式で行われ、合計で8科目に及ぶ項目についての問題に解答します。
たとえば、外壁の種類や特徴、構造性能、耐火性能、快適性能といった外壁についての専門的な知識を問う問題があります。
外壁診断の方法や判断基準などについての項目も設けられています。
選択問題が31問設けられていて、100点満点中、80点を取る必要があります。
さらに、資格には有効期限があり、5年ごとに更新していくことが求められています。
外壁診断士は、まさに外壁のプロフェッショナルとして、その性能や構造についての深い理解を持っていることが分かります。
ですから、住宅の外壁をチェックして、メンテナンスなどの必要がないかと的確に判断できるのです。
エキスパートに外壁を診断してもらうメリット
こうした資格保有者に自宅の外壁を見てもらって、劣化状況を診断してもらうことはとても重要です。
というのも、外壁の劣化状況は、見てすぐに分かる場合もあれば、内部で劣化が進んでいるなど、見た目にはあまり分からない状況でメンテナンスが必要なこともあるからです。
なんとなく外観がきれいに見えるので、このままで大丈夫と思っていたら、劣化が進んでいて、サイディングの張り替えが必要になってしまったということもあり得ます。
公正な診断をしてくれるのも、外壁診断士にチェックしてもらうメリットです。
塗装業者の担当者も、たくさんの住宅を見ていますので、劣化状況を見る目は肥えています。
しかし、やはりビジネスとして、どうしても塗り替えをすすめる方向に診断をされてしまう恐れが付きまといます。
その点、外壁診断士は正確かつ公平な診断をすることが求められていますので、現状を正しく判定し、お客様に伝えることができるのです。
安心して正しい診断をしてもらいたい方には、頼れるプロとなるはずです。
そして、外壁診断士は診断をするだけでなく、プロの知見を活かしたアドバイスをしてくれます。
どんなメンテナンスをしたら良いのか、塗り替えをするのであれば、どんな塗料を選んだら良いのかといった点を、それぞれの家の状況に合わせて提案します。
よりきれいで機能的な家になるように、リフォームするお手伝いができるのです。
e-craftには、外壁塗装のプロに加えて、外壁診断士の資格を持つエキスパートも在籍しています。
そのため、単なる勘や経験だけに基づくチェックではなく、専門的な知識と公正な診断能力を持って、外壁をチェックできるのが強みです。
その上で、お客様の都合や要望をしっかりとヒアリングして、最善のメンテナンス方法を提案することで、より良い家づくりのサポートをしています。
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