外壁は、家の外観の中でも最も目立つ部分です。
資材によっても見た目を左右されるので、とても重要です。
同時に、常に雨風や日光にさらされ、家の中で傷みやすいところでもあります。
外壁材として、よく使われるのがサイディングボードです。
サイディングボードの特徴を押さえると共に、メンテナンスとしてどんな工事ができるのかを考えてみましょう。
サイディングボードの特徴
サイディングボードとは、外壁材つまり一番外側に貼られているパネル状の建築材料です。
見た目も機能もさまざまなものがあって、価格も大きく異なります。
サイディングボードの材料としてはセラミックが多いですが、セメントを混ぜたり、鉄板と組み合わせたり、材料にもいろいろな組み合わせがあります。
表面は完全に平らなものもありますが、多くは凹凸が付けられていて、レンガ調など、見た目に優れた製品がたくさん開発されています。
サイディングボードの施工
工場で板状に成型されていますので、現場では壁の隅に合わせてカットしたり、窓の部分を切り抜いたりして取り付けます。
大手ハウスメーカーの場合は、工場でこうしたプレカットまでされていて、現場では張り付けるだけというケースも珍しくありません。
下地に木材がありますので、そこに15ミリほどの釘を打って留めます。
工法にもよりますが、たいていは下地に防水透湿シートを貼って、その上にサイディングボードを張って仕上げます。
サイディングボード同士の継ぎ目には、多少の隙間を空けて、そこにシーリング材を充填して、水漏れなどが生じないようにします。
サイディングボードには、最初から塗装が施されている製品もあり、その場合は張り付けるだけで工事は終了します。
しかし、製品によっては現場でさらに塗装をする必要があり、塗装をすることで最終仕上げとなります。
サイディングボードのメンテナンスは塗り替えでOK?張り替える場合の注意点とは
いずれにしても、サイディングボードは経年劣化しますので、5年から10年くらいで塗り替えが必要です。
中には、特殊な材料を使ったり特殊加工を表面に施したりして、ほぼ塗り替えをしなくても良い、メンテナンスフリーの製品も存在します。
ただし、こうしたメンテナンスフリー製品はかなり高価です。
また、環境によってはやはり経年劣化が目立ってくるため、塗装をしないといけなくなるケースも見られます。
サイディングボードは、きちんと塗り替えをしてメンテナンスを続ければかなりの年数耐えます。
しかし、時には塗り替えでは対応できず、張り替えをする必要が生じることがあります。
その場合には主に2つの工法があります。
1つは、既存のサイディングボードをすべて剥がして、下地の状態にしてから新しい壁材を張る方法です。
下に貼ってある防水透湿シートも張り替えられますし、見た目が全く新しくなるといったメリットがあります。
一方で、古いサイディングボードを剥がして処分するため、工事期間が長くなることや、費用がだいぶ高くなることには注意しましょう。
もう1つは、「重ね張り」と呼ばれる工法です。
これは、既存のサイディングボードの上から、さらに新しい壁材を張っていく方法となります。
古いものを剥がさなくて済みますので、処分費用も手間も削減できるのがメリットです。
また、より壁が厚くなるので、断熱効果が高まるケースも見られます。
一方で、以前よりも壁が厚くなる分、窓から出っ張る形になり、重ね張りをしたことが見てすぐに分かります。
さらに、壁全体が重くなってしまいますので、柱などにかかる負担が大きくなり、地震の際に強度が落ちるといったリスクも生じます。
このように、どちらの工法にもメリット・デメリットがあります。
工事を始める前に、それぞれの違いを理解の上、よく考えて選ぶことが大事なポイントです。
プロにチェックしてもらうのがおすすめ
サイディングボードは、完全に割れている、穴があいているなど、劣化状況がひどいものでなければ、まだ塗り替えという形で対応できます。
塗り替えのほうがずっとコストが安いですし、作業期間もかなり短くて済みます。
一番良いのは、サイディングボード自体の劣化が進み過ぎないよう、定期的に塗り替えをしておくことです。
お金をかけずに大事な家を守ることができますし、いつもきれいな状態をキープできるからです。
e-craftでは、外壁の様子を経験豊富なプロがチェックして、外壁塗り替えで対応できるかを判断することができます。
その場合、どのくらいの費用がかかるのか、仕上がりの変化はどのようになるかを丁寧に説明します。
サイディングボードの張り替えが必要かどうかを自分で判断する前に、一度プロに頼って、チェックしてもらうことをおすすめします。
外壁塗装となった場合は、技術力の高い塗装職人が細部まで丁寧に塗装をしますので、しっかりと外壁を保護するだけでなく、見た目にも美しい外観にリフレッシュできます。
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