屋根や外壁の塗り替えをする時に迷うのが、どの色にしようかという点です。
一度塗ったらずっとその色となりますし、家の雰囲気が色によってガラリと変わってしまうので、絶対に間違いたくはありません。
しかし、なんとなくこんな色がいいとは思っても、実際に塗ったらどうなるのかというイメージがしにくいので、簡単には決められないものです。
そこで、色の専門家であるカラーコーディネーターの力を借りましょう。
この記事では、カラーコーディネーターとはどんな資格なのか、そして塗り替えの際にエキスパートに頼るメリットを知ることができます。
同時に、外壁や屋根の色決めをする時のポイントをチェックしましょう。
カラーコーディネーターとは?
カラーコーディネーターとは、色彩に関する専門知識や配色の技術を持っているエキスパートです。
この資格は、東京商工会議所の主催する検定試験に合格した人が持てるもので、スタンダードクラスとアドバンスクラスの2つに分けられています。
試験では、色がどのようにして生まれるのかという原理の知識の他、色の見え方、色の作り方といった基礎知識が問われます。
さらに、測色方法や配色の仕方、色彩が心理に及ぼす影響など、専門知識についての問題も出ます。
より専門的な分野に分かれて、色の関係を問う問題もあります。
たとえば、ファッションにおける色彩の管理の仕方や、メイクアップのためのカラーコーディネート、インテリアや環境における色彩管理があります。
こうしたジャンルにおいて、より魅力的に見せるための色の使い方や配列、よく使われる定番のコーディネートなどについても、知識がないといけません。
カラーコーディネーターは、どの色を使ったらどんな見た目の効果があるのか、どの色とどの色を組み合わせると効果的なのかといった点を知り尽くした、エキスパートと言えます。
そのため、外壁や屋根の塗り替えをする際の色決めをするのに、カラーコーディネーターのアドバイスを受けると、より魅力的な家づくりができます。
たとえば、落ち着いた高級な雰囲気を出したいとか、逆に明るくてかわいいイメージの外観にしたいといった要望に合わせて、配色を提案してくれるでしょう。
また、環境に合わせた色の組み合わせも大事にしなければなりません。
近隣地域の雰囲気や周りの家々とのバランスを取るためには、どんなトーンの色を選ぶと良いのかを考えることもできます。
塗料の色については、実にたくさんのバリエーションがあって、同じ系列の色でも微妙に異なります。
サンプルで見るとそれほど大きな違いには見えないのですが、実際に広い面積に塗ると、印象はかなり変わってきます。
しかし、あまり塗装に詳しくない場合は、その違いを色のサンプルだけでイメージするのはかなり難しいです。
そこで、こうしたプロは、それぞれの色を使うとどんなイメージとなるのか、別の色との組み合わせでどう見えてくるのかを伝えて、仕上がりを思い浮かべられるように助けるのです。
そのアドバイスは、自分たちの理想に合った外観を作り上げられるための参考となるでしょう。
外壁や屋根の色決めのポイント
外壁や屋根の色決めをする時には、実用性を考えることから始めると良いでしょう。
その点では、色味が強い、もしくははっきりとした色ではなく、淡い色や薄めの色のほうが優れています。
濃い色だとどうしても汚れが目立ちやすくなりますし、色あせによって経年劣化が生じていることがすぐに分かってしまうからです。
その上で、全体的なバランスと調和を考えましょう。
近隣の家や地域の雰囲気に合わせるとなると、ベージュやグレー、クリーム系のホワイトといった色が定番で、落ち着いた外観となります。
これらの色の中にも、微妙に濃さや色味の違いがあります。
より自分の求める印象に近い色を選ぶために、カラーコーディネーターに相談すると良いでしょう。
性能的な面からも、色を考えることができます。
大まかな傾向として、茶色や黒などの濃いめな色合いの強いものは、熱を吸収しやすいので、室内の温度が上がりやすい傾向にあります。
一方で、ホワイトが強ければ、太陽光を反射しますので、熱が上がりにくいです。
自宅の冷暖房の設備状況や地域の気候に配慮して検討しましょう。
塗料の色によって冷暖房費が変わってくることもありますので、無視できない部分です。
これらのポイントを押さえた上で、自分の好みを反映させていきます。
機能性や周りとの調和と、自分たちの好みをバランスよく合わせるには、やはりカラーコーディネーターの助けがあるとスムーズです。
e-craftでは、カラーコーディネーターの資格を持つ従業員がいるので、お客様の要望に沿った提案が可能です。
より美しく、愛着の持てる家にするための色決めを親身になってお手伝いします。
どんな色にすると良いのか、悩んでいるのであれば、気軽にご相談してみてください。
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